氷川町で「野津古墳群が好き!」と叫ぶ【古墳コモンズひかわ】

氷川町古墳イベント2DAYS

トークショーと古墳ツアー、古墳ワークショップという盛りだくさんイベントが開催されました。場所は熊本県八代郡氷川町。そう。野津古墳群と大野窟古墳がある氷川町です。

トークショーはオンラインでも開催されました。
しかしアーカイブが無く勿体ないのでレポを残します。次回開催の機会があれば是非ご参加を!

第1部 氷川町の古墳について学ぶ

トークショー登壇の今村正治さんが、薩摩街道について教えてくださる瞬間

会場は氷川町のお隣宇城市小川町にある旧那須商店。熊本地震後に解体される建物から救い出された本や寄贈の本がずらりと3万冊以上並ぶという圧倒的な存在感を持った建物。かんまち文庫というプロジェクトとして発信もされています。

続々と集まる地元の方々。本当は一人一人に「野津古墳群を守ってくださってありがとうございます!」と握手をして周りたいところなのですが、まぁ怖いと思うし感染症対策として、今日のところは我慢することにします。

オンラインで強力なサポートをしてくださった岸本さんと猫(大活躍)

古墳って大きすぎて、歴史が深すぎて、どこから近づけばよいのか分からないのではないかと思います。

氷川町の学芸員 鈴嶋考将さんによる古墳解説、オンライン参加の岸本圭さんが福岡県の文化財担当という別の立場から見た野津古墳群・大野窟古墳の魅力。それらを古墳コモンズひかわ主宰である今村正治さんがスルスルスルっと引き出していく。きっと、この一夜で氷川町の古墳がより身近な存在になったのではないでしょうか。

氷川町のレジェンド登場

野津古墳群の出土品の中でひときわ輝いているもの、それは「金製垂飾付耳飾(きんせいすいしょくつきみみかざり)」野津古墳群の中で一番古い築造と言われる物見櫓古墳から出土したものです。なんと、発掘調査時に発見した張本人(レジェンド)が来場されていました。

発見は金曜日(レジェンド談)

左から鈴嶋さん、レジェンド(勝手に呼んでいる)Iさん、今村さん、宮田さん


物見櫓古墳発掘調査中にキラリと光る金製垂飾付耳飾りが天地逆にひっくり返った形で見つかったのは、恐ろしいことに金曜日だった…。平日最終日ということは、土日に作業を継続させることが出来ない!!一点集中して発掘、記録、取り出しすることに集中したのよーーー!という今まさに発掘した瞬間のようなキラキラと熱い話を聞くことが出来て感動しました。

第2部 氷川町の古墳の魅力・楽しみ方を語る

1部で登壇した鈴嶋さん、岸本さんを交えつつ、古墳に興味を持っている人たちによる「野津古墳群でこんなことをしたい!」という内容。1部に引き続き今村さんがグイグイと引っ張っていってくださいました。

がちゃん
がちゃん

ご来場の氷川町のみなさん、野津古墳群・大野窟古墳を今まで守ってくださってありがとうございます!!!

我慢できなかった。古墳好きだから…。
どの立場から言うてんねん!と心の中で盛大に突っ込みつつ、念願の言葉を氷川町の皆さんにお伝えすることができました。

大野窟古墳・野津古墳群でやりたいこと
●日本最大の石室高さ(6m48cm)を誇る大野窟古墳に入れるように整備してほしい。
●金製垂飾付耳飾を作りたい。
●中ノ城古墳で出土した巨大円筒埴輪の原寸大モニュメントを設置、写真を撮りたい。
●制作希望者を募って、埴輪を復元して古墳に並べたい
●古墳キャンプ
●古墳ピクニック

…等々

もっとたくさん出てきたはずなのですが、私の頭の容量に入っているのはこんな感じ。金製垂飾付耳飾を作りたいという声、わかる!私も作って身に着けたいです。

どこを調べても出てこないような氷川町の方による古墳盗掘のウワサ話なども挟みつつ、大盛況のうちに終了しました。結果、参加者総数25名。内訳は、オフライン(会場)15名・オンライン10名と楽しむ古墳ナイトとなりました。

古墳を巡って古墳を作る2日目

テラリウム古墳群 野津古墳群ver

2日目は朝10時開始の古墳ツアーです。スタート地点は埴輪がずらりとならぶウォーキングセンター。ああ、巨大円筒埴輪の中に入ってみたい。

雨女、雨男だれー?という声が聞こえてきそうなお天気なので、車で移動します。前回の古墳ツアーで唯一行っていない物見櫓古墳へ。

これは、トトロが出るやろ。
定期的に草刈りされているとはいえ、夏の繁茂力はすさまじい。草をかき分け、緑のトンネルを抜けてたどり着いた物見櫓古墳はこんな感じ。

がちゃん
がちゃん

墳丘に…墳丘に登って良いですかっっっ

確認を取ったので墳丘へ突進。ぼっこりと後円部がえぐれているのが気になります。発掘調査資料によると盗掘跡だそうです。こんなに大規模な盗掘を受けた中から発見された金製垂飾付耳飾の貴重さよ。

前方部に移動して、くびれ付近から後円部を見たところです。
左側は急斜面。古墳として積み上げられた高さは5mほどなので、丘陵地形をうまく使って大きく高く見せているってことかな。

はじめての古墳築造

苔に入り込んだ小石を丁寧に取り除くTさん

場所を立神峽里地公園研修室へ移して、古墳築造に勤しみます。

土を突き固め、2種類の苔を使い分けながら古墳の形を作り上げていきます。
古墳の高さや苔の生え方など、個人差が出てきますね。

巨大円筒埴輪や石製表飾品(せきせいひょうしょくひん)などの出土品ピックからピン!ときたものを選んで自分だけの野津古墳群テラリウムが完成です。

私が担当したのは、このピックたち。
ウォーキングセンターでも、立神峽里地公園の事務所でも取り出して見せびらかしてしまいました。褒めてくださった皆さん、ありがとうござます。大好き!

盾部分に鳥人間が描かれた埴輪にしようかな。

いやいや、ここは中ノ城古墳の巨大円筒埴輪じゃない?

武士のような佇まいの石製表飾品の盾を2つチョイス。出土地は姫ノ城古墳。

テラリウム古墳群、堂々完成!

霧吹きで水を与えると、みるみる鮮やかになる苔の美しさに惚れ惚れ。
太陽光の元で、古墳群写真を撮影しました。

語って、巡って、作り上げる古墳。
野津古墳群・大野窟古墳のことをますます好きになった2日間でした。
地元の方々に「ここの古墳、大好きです!」って大声で伝えられたような気持ちでとても幸せです。引き続き、大事に残して活かしていく中で何かお手伝いが出来たら、こんなに嬉しいことはありません。

古墳コモンズひかわの次回活動が楽しみです^^