もくじ
1/3の純情な感情とひろかわ古墳まつり
前回から3年の期間をあけての開催。その間にさまざまな状況が変わりました。
従来の規模の1/3くらいの広さで開催が決まったひろかわ古墳まつり。だからこそ、新しいチャレンジをしてみるきっかけなのでは?と立ち上がったのが広川町観光協会の皆さんでした。
古墳まつりが「古墳」を忘れてしまう?
全国各地で開催されている「古墳まつり」ですが、古墳で開催しているということだけで「古墳まつり」という名前が付いている状態も多く見られます。長年開催する中で、参加する人たちが求めるものを優先するうち徐々に古墳から離れていったのかもしれません。ひろかわ古墳まつりも、実はそういったイベントの一つでした。
withきゅーはく女子考古部
九州国立博物館のきゅーはく女子考古部とタッグを組み、広川町の宝である文化財をモチーフにした立て看板や展示、紙芝居などを展開。広川町専用の貫頭衣も作ったのは2017年から2019年の3年間。そこからコロナ渦に突入、ひろかわ古墳まつりは中止を余儀なくされるのでした。
2019年には、コダイプレスがちゃんが組んでいるコダイバンドで「弘化谷GO!」を演奏させていだきました。
GOGO! 弘化谷GO!
さて、3年後のひろかわ古墳まつり
雨なのに、大盛況でした。予報通りの雨なのに。
広川町の石人山古墳、弘化谷古墳だけでなく広く九州の文化財をモチーフにしたグッズが並ぶ古代マーケット、そして直弧文をじっくり見学しながら彫刻家西平先生の話を伺う古代トークを「出張古代フェス」として開催させていただきました。
広川町教育委員会の皆さんは、子どもたちに絶大なる人気のワークショップを繰り広げ、地元飲食店のみなさんが美味しい食べ物を販売する。1/3の規模とは思えない充実した時間となりました。
「この模様おもしろーい!」「そこにある古墳に描かれているんだよ」
作家さんたちの考古グッズを覗き込む子どもたちが、装飾文様に興味を持って資料館のレプリカを見に走る。そんな嬉しすぎる光景が繰り広げられていました。広川町の職員さん、双脚輪状文のブローチをスーツの襟元に…って言っていたなぁ。地元の文化財が可愛い、かっこいい、欲しくなるようなグッズになる。驚きの体験ですよね。こんなに幸せな光景が見られるのは、毎回前のめりに全力で楽しんでくれる作家の皆さんのおかげです。
thanks♡
きゅーはく女子考古部/白川千佳/キナッコ/picol/コ匣ヤ/六本松の靴下屋さんHow’sThat/藤吉窯(敬称略)
ようこそ!直弧文ラビリンスへ
彫刻家であり直弧文研究家の西平先生のワクワクがみんなに伝わった瞬間、たくさん感じました。先生がワクワクしていると、数ミリ地面から浮いているのではないかと思う。
難解でとっつきにくいものに見える直弧文をパーツにわけて考える西平先生。基本となるパーツを書き出していただき、今からみる石人山古墳石棺に描かれた直弧文の中から、同じパーツを見つけてみよう!という内容となりました。謎解きゲームみたいで楽しかったです。
イベント終了後には、古代マーケット作家さんにも直弧文見学をしていただきました。きっと作品にも反映されてくるはず。来年が楽しみ(気が早い)
これら全てをまぁるく良い状態に整えてくださった広川町観光協会さん、関わった全ての方、ご来場の皆様(500くらい?らしいです)本当にありがとうございました。また来年!あるといいなぁと願っています。
▼古代トークで配布した資料をお裾分けです。