2022年 田熊石畑遺跡を途中まで掘った男(白木さん)
2023年 田熊石畑遺跡に招かれた男(山田さん)
ムナカタ古代フェス スペシャルトークショー第三弾は…
もくじ
田熊石畑遺跡を掘りたかった男
今回話をお聞きするのは、熊本市の文化財に携わる芥川さん。イベント会場の「いせきんぐ宗像」こと田熊石畑遺跡では多くの青銅器が出土していることで有名ですが、芥川さんが発掘を担当した上代町遺跡からは、なんと1,000を越える数の木製品が出土しています。雑木を含めると2,000以上!
福岡県宗像市にある遺跡で、なぜ熊本市の上代町遺跡の話をお聞きするのか?
古代トークを最後まで聞いた方にだけ、秘密が明かされます。
弥生時代の遺跡が公園になった「いせきんぐ宗像」
弥生時代の遺跡が残っている。
それだけで「ありがとうーーー!」と発掘当時に関わった人や残してきた人たちに感謝してしまう今日この頃ですよね!(強制的共感)さらに、遺跡が保存されて残る公園なんて本当に素晴らしい。福岡県宗像市にある弥生時代の遺跡が公園になっている場所。「いせきんぐ宗像」正式名称は「田熊石畑遺跡歴史公園」。福岡市内からバス1本で行けるし、電車で行くと最寄りのJR東郷駅から徒歩圏内。そこからバスに3分乗ったら、停留所から徒歩3分。宗像市の一等地として商業施設が建っていてもおかしくない場所に残る奇跡の遺跡公園で古代フェス、そして古代トークを開催します。
芥川さん、よろしくおねがいします!
発掘を担当された熊本市の上代町遺跡群から、とんでもない数の木製品が出土したんですよね?
そうです。銅剣の柄部分、臼や杵、杓子、履き物、皿、弓などの木製品が雑木を合わせて2,000点以上出土しました。木製品は空気に触れた瞬間から乾燥と収縮が始まり、色も変化してしまうため、特殊な保存処理が必要となります。
2,000点以上!!保存処理だけでなく実測図の作成など、途方も無い時間や労力がかかりそうです。
元々、保存処理の知識をお持ちだったんですか?
なんとかしなくては!という想いで、木製品の保存方法について新たに学んで実践しました。
担当する遺跡、発掘で出てくるものによって得ていく知識の方向性が変わっていくんですね…
ちなみに、芥川さんは考古ボーイだったんですか?
いや、考古ボーイということはなかったです。
化石は掘った事があるくらいで…。
見えている景色の中で一番遠い山に自転車で行く!なんてことをするような、
わくわくする事が好きな子供でした。
考古学に目覚めるタイミングは、別のところだったんですね。
そうですね。
考古学に真面目に取り組もうと思ったのは、大学の卒業式ですね…
え!?それって間に合うんですか??!
膨大な数の木製品が出土した上代町遺跡の発掘を行い、さまざまな保存方法を学び実践してきた芥川さんの考古人生の始まりは大学の卒業式だったようです。そんなにギリギリで間に合うの??続きは、古代トークで伺います
日時:2024年6月2日(日)13:00〜13:45
場所:いせきんぐ宗像(福岡県宗像市田熊2丁目2−13)
雨天会場変更の場合、海の道むなかた館(福岡県宗像市深田588)で開催
参加無料・事前予約が必要です
【事前予約受付終了】電話予約、WEB予約、お好きな方でどうぞ!
当日席を若干数ご用意しています。
6/2(日)11:00より、いせきんぐ宗像内の寄合処にて、当日受付を行います。
興味深い話を、一緒に続々発掘していきましょう。ぜひご参加ください!