制作された日本列島2020【発掘された日本列島2020】

気になった埴輪を持って帰ることができる?

古代フェスならね。

ということで、中津市歴史博物館で開催されている「発掘された日本列島2020」の凄いところを熱く語っていきたいと思います。

大人が本気で楽しむ考古イベント古代フェス

出張古代フェスは、地域や同時開催の考古展の内容にあわせた期間限定のギャラリーショップというイメージです。九州各地で活躍する作家さんたちが、この期間だけ「古代作家」として考古遺物に向き合う熱いイベント!ものづくり考古学とか、名前を付けたいくらいです。

持って帰りたいくらい好きになった埴輪、ありませんか?

私はあります!実際持って帰っても正しく保存できないので、グッズで持って帰りたい。そんな気持ちを古代フェスが叶えます。想像を越える作品もあるはず。

まぁ、埴輪のほうが想像を越えてきたのですが。

性器を露出する女性埴輪 /宮崎県 百足塚古墳

想像の先の先、遥かかなたです。
スカートの下のところ、割れているんでは無くて、開いているんです。
キャプションが「性器を露出する女性」なので、今更言葉を選ぶ必要も無いですね。さて、この女性埴輪が作品になると、こんな感じ。

ひたすら古墳を愛でる会社
ちどり子

パンチがあります。
私が一番好きなのは、スカートをぎゅっと握る手の描写とふんわりしたスカート。埴輪工人も古代フェス作家陣も、表現する技術が凄いです。

人面付円筒埴輪(塩顔埴輪)/群馬県 小泉大塚越第7号古墳

どーーーん。
ついついアゴ下からのローアングルを載せてしまいました。
群馬のHani-1グランプリで8位になった実力者です。

ひたすら古墳を愛でる会社 リップクリームケース
picol 消しゴムハンコ
picol タックピン

鳥型埴輪/宮崎県 百足塚古墳

側面の丸い部分は、耳を表現しているそうです。
寒い時につける防寒具みたいでかわいい。

ひたすら古墳を愛でる会社 キーリング
キナッコ ピンバッチ

魚形埴輪/千葉県東深井7号墳

思っていたよりも小さく感じました。実物大?
魚の埴輪は、東日本でしか出土していないそうです。貴重ですね。

このお魚、ワークショップで描かれる瞬間をキャッチいたしました!

yuki.a 古代スプーンづくりワークショップ

かわいいーー!この後、横に猫が描かれていました。聞いたら「猫が魚を狙っている」そうです。ほっこり。

ひたすら古墳を愛でる会社 キーリング
キナッコ キーホルダー

北海道函館市の恵山貝塚から出土したシャチのスプーン

埴輪だけではありません!恵山貝塚の骨角器も作品になっています。

yuki.a 匙に匙スプーン

匙に匙を描いているー!木のスプーンにウッドバーニングという技法で細やかに描かれています。とても大変だったと聞きました。

開催地、中津の展示品も持って帰りたい!

列島展には、開催地それぞれが企画する「地域展」があります。
地域の埋蔵文化財がグッズになることって、寂しいことにとても少ないです。
古代フェスは、九州の古代を楽しむイベントです。開催地、中津市の古代も盛り上げていきますよー!

人面形土製品/法垣遺跡(道の駅なかつ辺り)

キナッコさんのワークショップでも大フューチャーしていただきました。
複数用意されたモチーフの中から、ほとんどの方が人面形土製品を選んでくれたことがとても嬉しかったです。やっぱり、中津のアイドル!

2/6キナッコさんWS
完成したワークショップ作品たち!
kofun-factory 蕎麦猪口と円筒埴輪皿
うちの珈琲研究所 人面形土製品をイメージした珈琲ドリップバック

中津土偶3姉妹/高畑遺跡、大勢遺跡

シンプルだけれども、強調するところはしっかり強調してグラマラスな九州の土偶。中津から出土した3姉妹です。

ひたすら古墳を愛でる会社 ブックマーク

相原山首遺跡 1号墳

中津最大の円墳だって、グッズになります。
丸い円墳に、ちょいっと小さな造り出し(ステージみたいなところ)があるのがチャームポイントです。

右奥にチラリと見えるのが造り出し部分です。
発掘調査資料より
ひたすら古墳を愛でる会社 マグネットクリップ
ひたすら古墳を愛でる会社 コインケース

この作品は、ワークショップで参加者さんたちと一緒に作成しました。
造り出し部分の色を選べるので、カラフルな相原山首遺跡1号墳がたくさん築造されました!

1/16 ワークショップの様子

持って帰りたい展示品、みつかりましたか?

あれもこれもそれも!と欲張りな方には、こちら。
薄荷さんによる精巧な埋蔵文化財や発掘道具などが詰まっている、考古プロも唸る手ぬぐいです。

薄荷 手ぬぐい

最後に

中津市歴史博物館での特別な古代フェスが開催されているのは2/21(日)まで。
1か月以上の期間で280種類1088個の作品が並んだことになります。
作品をせっせと運び、あっという間にお迎えされているというお祭り状態も、あと数日。

緊急事態宣言発令の都市もあり、移動を制限されている方も多いはず。
ネット上でも、後夜祭のようなことを出来たらいいなと動いております。
詳細をお知らせするまで、おたのしみに!

ちなみに、私が持って帰りたいのは円筒埴輪です。
傘立てにしたり、鉢植えにしたりしたい。本物は博物館で楽しんで、レプリカを自宅に置けたら最高ですね。いや、置く場所が無いか。