もくじ
キセキのいせき、いせきんぐ
交通の便が良い.
それだけで「奇跡だーーー!」と思ってしまいませんか?遺跡公園って。福岡県宗像市にあります奇跡。その名も「いせきんぐ宗像」正式名称は「田熊石畑遺跡歴史公園」。福岡市内からバス1本で行けるし、電車で行くと最寄りのJR東郷駅から徒歩圏内。そこからバスに3分乗ったら、停留所から徒歩3分。宗像市の一等地として商業施設が建っていてもおかしくない場所に残る奇跡の遺跡公園なのです。
青物が出た!!!
青物というのは、文化財担当者さんたちの中で使われる用語。「青銅器」のことです。田熊石畑遺跡から見つかったのは、銅戈・銅矛・銅剣。武器形青銅器と呼ばれるものです。その数15本。調査した墳墓のすべてから出土したそうです。これはやんごとなき一族が治めていた土地に違いない。
いせきんぐを途中まで掘った男
今回話をお聞きするのは、長きにわたって宗像市の文化財に携わる白木さん。お話が面白過ぎて、どんどん脱線しちゃうけれど、ここではしっかりまとめていきたいと思います!
白木さんにとっての考古への入り口って何でしたか?
小学四年生の時に、授業で見に行った三郎丸古墳群だね。
前方後円墳があるんだけれど、教科書で見た大きくて形がはっきりした前方後円墳と同じものに見えないし、現地で見た須恵器のカケラも、一体どういうものなのか分からなくて気になって気になって。
あ、お話しの途中ですが、白木さんのかっこいい写真を撮る予定が流れてしまったので、白木さんのお茶目な写真を採用しています。後日必ず撮影して掲載したいです。
気になって、ご自身で調べていったと。
そうそう。親が買ってくれた日本の歴史全集を見たり、
友人を誘って古墳にいってみたりね。
高校生になるころには、発掘調査の報告書を手に入れて、まだ発掘の手が入っていない未調査の古墳を確認しにいったりしたね。
どのような確認を??!
ごにょごにょ…そういえば生焼けの須恵器片を見つけたな…
(にっこり)考古少年らしい話ですね。
ちなみに、高校生の時に訪れたのは、小学四年生の時に出会った三郎丸古墳群。本当に気になってしょうがなかったんですね。同行していた友人たちは、誰一人考古の道に進むものは無かったそうです。
仕事にまでしたのは、自分だけ。クレイジーじゃないとできないことだよ。
クレイジーというのは、とことんまで興味を持ってはまっていく姿勢のことなのだと思います。歴史学と考古学を共に学ぶ大学に入り、文献の内容と出土物で整合が取れる驚きと感動が刻まれたという経験も、深く広くはまっていく原動力になったのだろうなぁ。
大学を卒業後、福岡市の板付遺跡や鴻臚館の発掘現場に入り、その後ふるさとの宗像で文化財職員として入職。生まれ育った地域の文化財に関わり続けて、現在の白木さんが在ります。もう何でも聞いちゃおう。
そうだ!いせきんぐを途中まで掘った…ってどういうことですか?
調査した墓域から武器形青銅器が15本出てきたのだけど、
まだまだ調査していないエリアがあるんだなぁ。
遺跡公園として残っているからこそ、少しずつ調査するのかと思っていました。
うん。それには理由があってね…
(面白くなってきた…)
続きは、ムナカタ古代フェスでお聞きしたいです!
古代トーク申込は、6/14(火)より! ※受付終了しました※
2022年7月2日(土)15:00〜15:45 ※雨天順延の場合7月3日(日)
参加無料・事前予約が必要です。
白木さんの発掘裏話を、根掘り葉掘り聞いちゃいましょう。ご参加お待ちしております!※受付終了しました※