縄文の記憶は公園の下に眠る

土偶?埴輪?どっちが好き?どっちも土

古墳好きだと知っている方にいただくお土産ナンバーワンは「土偶」です。
ここ、古代ギャグ部分です。笑うとこ他にないよー。
土偶は、縄文時代だからね。嬉しいけれどもね。

しかし、土偶かわいい。おもしろい。深い。アニミズム!
土偶や縄文土器のキャッチーさに対する憧れが無いとは言えない。いや、めっちゃあります。しかし、九州の古代と言えば、弥生時代と古墳時代(知識不足ゆえの偏見の可能性あり)
全国的に有名な板付遺跡は縄文時代後期から弥生時代とされますが、弥生感強すぎだし、土偶出てないし。

そもそも九州に縄文遺跡ってあるの?

身近な福岡県で検索してみたところ、wikiに載っていたのは5か所。
目に見える遺跡として残っているのは、やはり板付遺跡だけでしょうか。

大原遺跡(福岡市西区大原D遺跡)
板付遺跡(福岡市博多区板付)
江辻遺跡(福岡県粕屋郡粕屋町)
四箇遺跡群(福岡市早良区四箇田団地内)
山鹿貝塚(福岡県遠賀郡芦屋町山鹿)

4000年前のどんぐりが発見された縄文遺跡へ

wikiに載っていませんでしたが、身近な場所に縄文遺跡発見したので行ってきました。

葉っぱで写真部分が見えないーーーー!!!

野多目拈渡(うちわたし)遺跡
福岡市南区にある野多目中央公園の下に眠る旧石器時代から古代までの複合遺跡です。「現在、この縄文時代貯蔵穴が検出された地点は盛り土保存され…」とあったのですが、特定する看板などが無いので場所が分かりませんでした。

あやしい盛り土の前で、現代のどんぐりと一緒に撮影

有田遺跡群で大根に出会う

少し足を延ばして早良区へむかいます。
旧石器時代から近世にかけての複合遺跡である有田遺跡群
歴史区分も、面積も広い!!!
有田東公園と小田部西公園に名残を残しています。

発掘写真がボロボロで見えません。

有田東公園(早良区有田一丁目)
看板以外に、遺跡に関するものはありませんでした。
久しぶりに本気でブランコを漕いで酔ってきました。三半規管の衰えを感じます。

有田東公園

おおきなおおきな大根発見!

家の横に甕棺墓群が見つかっている写真がすごい…!

小田部西公園(早良区小田部5丁目)
こちらの公園にも、遺跡に関するものは看板のみ。
むむ?看板をよく見てみると「この地区にあった松浦殿塚、筑紫殿塚などの巨大な古墳…」とあります。
ついつい、古墳に反応してしまいます。後日調べてみなくては。

公園にどしーーーんと存在するおおきな大根。
これは一体…。周囲を見回しても、何も説明がありません。

小田部のだいこん家族で~す!!

公園を出たところにある住宅の塀に、小田部だいこん家族のイラストを発見しました。ああ、更にだいこんの謎が深まってしまった!

「だいこん家族誕生秘話」によると、昔から小田部地区で育てている地大根「小田部だいこん」が由来だそうです。しかも高級だいこんだったとのこと。食べてみたいので、道の駅などで探してみようと思います。

公園の下に眠る古代の記憶

発掘調査の後に残される遺跡はとても少ないです。
遺跡という形で残らないけれど、各時代の人々が調査した記録は残っています。

こんなに身近な公園に看板として残っている遺跡の記録も大切にしていきたいですね。出土品は埋蔵文化財センターなどに収蔵されているので、いつか博物館の展示などで出土品に出会えるかもしれません。出会えた時の喜び倍増なので、これからも、縄文、弥生、古墳時代の公園遺跡を巡っていこうと思います!